旧華頂宮邸
   ●鎌倉市景観重要建築物
   ●国の登録有形文化財(建造物)
   ●日本の歴史公園100選

   1929年(S4) 華頂博信侯爵邸として建設
   古典的ハーフティンバースタイルの木造3階建て洋風建築
   延べ床面積577.79㎡ 敷地面積約4,500㎡
   庭はフランス式庭園、他に和風庭園と日本家屋、茶室
 
  場  所:鎌倉市浄明寺二丁目(バス停浄明寺下車 報国寺の奥)
        *庭園および付近には駐車場はありません
  庭園公開:4~9月 10:00~16:00 / 10~3月 10:00~15:00
  休 園 日:月・火曜日(祝祭日の場合は開園とし、次の平日を休園)
  家屋内公開日:年2回 各2日間
 
 華頂博信侯爵と華子夫人がここに住まわれたのは建設後数年のみであったと言われる。
その後たびたび持ち主が変わり、戦後は一時接収されていたと言う。1970年(S45)に取得した方が、敷地の最南端に和風平屋と茶室を東京より移築した。茶室は昭和初期以前の建物と言われる。
 1987年(S62)に所有者が変わり、1996年(H8)鎌倉市の所有となる。
 建設にあたっては、大工棟梁をはじめ建設に従事した人々はこの地で1年間寝食を共にして作業。当時の様子を記憶している古老が数年前までは存命であった。また、戦後この庭で遊んでいた、という人や、茶室での茶会経験を持つ方もご近所に住まわれている。
 フランス式庭園のレイアウトや使われているタイルは建設当時のままと言われるが、植栽されているバラは宅間ボランティアの会によるもの。庭の花木は、ウメ、モクレン、ミツマタ、オトメツバキ、ヤブツバキ、ソメイヨシノ、シダレザクラ、ツツジ、アジサイ他。草花は、バラ各種、シャガ、エビネ、ショウブ、ギボウシ、ケイワタバコ、シャクヤク、キキョウ、ツワブキ、スイセン他。
 2階バルコニーから見ると、眼下のフランス式庭園と周囲の山々の緑が呼応して、谷戸の風景を飾っている。建設当時から、谷戸そのものが庭園の一部と考えられていたのだろう。
 
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