宅間ボランティアの会
 「宅間ボランティアの会」が、その前身の「宅間会」として旧華頂宮邸にかかわりを持ったのは1991年(H3)の夏から。1996年(H8)鎌倉市の所有となった以降は、行政と連絡を取りつつ旧華頂宮邸の維持、管理、美化、邸内公開日やイベント開催のボランティア活動を、また宅間谷戸の自然を守り、地域コミュニティーのお手伝いなどの活動を続けています。
 2002年(H14)、「宅間ボランティアの会」と名称を変更し邸内外の活動をより充実させて現在に至っています。「宅間会」の頃から数えると50年をこえる歴史を持っています。当会の考え方は、自分たちの環境や生活は自分たちで守ろう、というもの。要求するだけでなく、自分たちも汗してできることは自分たちでする、そのことが地域コミュニティーの充実につながり、私たちの街を愛し、私たちの毎日を豊かなものにしてくれると思います。
 
 1965年(S40)頃、鎌倉・逗子ハイランドが開発されたおり、当団地から宅間谷戸を抜けて県道と結ぶ車道を開通させる案が浮かびました。宅間谷戸には車がすれ違えない狭い部分がある、道路をつけるには緑地となっている山の斜面を通さざるを得ず、自然破壊につながり宅間谷戸の生活環境を守れないなどから、この案に住民が反対。その時つくられたのが「宅間会」でした。
 幸いにしてその道路はつくられず、現在も静かな宅間谷戸の環境が守られています。
 
 1991年(H3)旧華頂宮邸の当時の所有者が、建物を鎌倉迎賓館という名称で結婚式やホテルに使える施設にするという問題が持ち上がりました。当地は第1種住居専用地域であり、古都保存法による縛りもありましたが、「特例許可制度」を利用して活用しようと言うものでした。この時も地域および周辺住民の反対の声が上がり、その活動の中心となったのが「宅間会」でした。この案は立ち消えとなり、旧華頂宮邸は1996年(H8)鎌倉市の所有となりました。
 
 市の所有となるとともに市民のための施設として、音楽会、美術展示、学童の写生大会、親子景観セミナー、特別公開など、様々なイベントが開催されていますが、その都度「宅間会」メンバーがお手伝いしてきました。
 
分科会1 花壇の創作と維持
2001年(H13)からバラ園を開設。毎年5月から1月まで様々なバラが順次咲き、バラの庭園としても名物になりました。
分科会2 庭園内の手入れと敷地外周部の整備他
庭園内の植栽や清掃、宅間川の刈払や清掃を行います。6月にはホタルが現れ、宅間川沿いでもホタルを見ることができます。
分科会3 特別公開日のお手伝い
年2回の建物内公開日やイベント開催日にコーヒーサービスや施設案内。
ここでコーヒーを飲むのが楽しみというリピーターもいらっしゃいます。
分科会4 景観セミナー・ウォーク、サロン・ド・宅間など
景観セミナー・ウォーク、サロン・ド・宅間など小中学生を対象とした地域紹介やセミナー、地域の方々を対象とした講座など、旧華頂宮邸を中心とした自然や文化の啓蒙に務めています。
分科会5 地域住民親睦のお手伝い
親睦会は年1〜2回ですが、日頃ご一緒に活動する宅間谷戸以外からの参加も多くなりました。
分科会6 HPの制作・更新と宅間会通信
谷戸の草花や小動物、あるいは日常の活動を紹介するブログが好評。2010年から開始され、谷戸に咲く草花はほとんど紹介されています。
各分科会の活動は各自が随時行いますが、それ以外毎月第3日曜日を
合同ボランティアの日として、一斉に活動しています。H28年度末で
延べ158回を数えます。
H28年度末で延べ36回を数え、公開日のコーヒーサービスは名物と
なっています。
 
 
旧華頂宮邸を中心とした、都市景観課主催による「親子景観セミナー」(第11回、H23年11月開催)のお手伝いから始まったこの活動。二小学区の小学生を対象とした景観ウォーク、二中の3年生を対象にした景観ウォークなど、二小中の保護者の会であるかっぱの会と協働して、周辺の歴史、文化、自然など、会員が講師役となって引率し、紹介する形式の取り組みです。子どもたちに故郷を知ってもらいたいという思いで行っていますが、参加者に好評で、今後も力を入れたい活動です。
 また「サロン・ド・宅間」は、旧華頂宮邸の建築様式や、地域の歴史、自然、文化を、我々自信がもっと知りたい、学びたいという願望から生まれた講座形式の勉強会です。
 
  
  
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